お問い合わせ・電話予約089-958-8822

文字サイズ

SERVICE

網膜硝子体疾患

網膜硝子体疾患には、糖尿病網膜症、網膜前膜(黄斑上膜)、加齢性黄斑変性、網膜裂孔、網膜剥離などがあります。

糖尿病網膜症について

糖尿病は、血液中の糖分が高く、長期にわたると血管内皮細胞に負担がかかります。
傷んだ血管は血流の途絶や、血液成分の漏出をまねき、眼底検査より網膜の出血、滲出斑が見られるようになります。
初期段階(単純型)では殆ど自覚症状はありません。網膜の虚血が進行すると、網膜新生血管が出てきます(増殖前型)。また黄斑浮腫による視力低下をきたします(黄斑症)。さらに増殖膜ができ、硝子体出血を繰り返します(増殖型)。殖膜の牽引による網膜剥離を合併し、最終的に失明します。

糖尿病網膜症の初期段階では、内科と連携して血糖のコントロールをし、定期的眼底検査を行います。
病状が進行してしまった場合は、眼底新生血管を抑え、網膜症の進行を防ぐためにレーザー治療が必要となります。
硝子体出血消退不良、増殖型糖尿病網膜症、牽引性網膜剥離などを合併した場合は硝子体手術治療が必要となります。

イメージ:黄斑浮腫、硝子体出血を合併しています。

黄斑浮腫、硝子体出血を合併しています。

加齢性黄斑変性について

加齢により網膜の中心、物を見るために重要な「黄斑」という部分に障害が生じ、見ようとするところが見えにくくなる病気です。
視力低下のほか、ものがゆがんでみえる(変視症)、中心暗点、色覚異常などもあります。
日本では、人口の高齢化と生活の欧米化により近年著しく増加しています。失明の原因の第4位となっています。

最近まで有効な治療法はありませんでしたが、近年新薬の開発と眼底画像診断技術の進歩、特に網膜光断層計(OCT)の応用による病態の解明が進んでおり、加齢性黄斑変性の原因と思われる網脈絡膜の新生血管を消退させる抗VEGF(vascular endothelial growth factor)硝子体注射という治療法が認可されています。
多くの患者さんに視力の維持や改善が得られるようになってきました。

イメージ:正常眼

正常眼

イメージ:加齢性黄斑変性

加齢性黄斑変性

黄斑浮腫における抗VEGF薬の硝子体注射治療について

視力低下の原因となる黄斑浮腫とは、網膜の真ん中にある黄斑に、異常な血管の増殖や網膜内毛細血管から漏れ出す血液成分によって、網膜のむくみを引き起こした状態です。
近年この黄斑浮腫の原因となる物質がVEGF(血管内皮増殖因子)と判明し、これに対する抗VEGF薬を、硝子体内に注射することで、新生血管や血管成分の漏れを抑制することができます。

現在、以下の黄斑浮腫を引き起こす代表5疾患すべて保険適応となりました。
1)加齢黄斑変性、2)糖尿病黄斑浮腫、3)網膜中心静脈閉塞症、4)網膜静脈分枝閉塞症、5)近視性脈絡膜新生血管。

網膜裂孔、網膜剥離について

網膜変性や外傷、そのほかの原因で網膜に穴が開き(網膜裂)そのままにしておくと、その穴から硝子体液が網膜の下に入り込んで網膜が下の層から剥がれ(網膜剥離)ます。
裂孔原性網膜剥離は手術加療が必要で、放っておくと失明にいたります。

網膜裂孔を発見した場合は、レーザー光凝固にて裂孔の周囲を焼いて固め、剥離を防止します。
レーザー治療は外来で行います。網膜変性のある人、特に近視の強い人は網膜周辺部変性病巣ができやすく剥離のリスクが高いと言われています。
定期的な眼底精査をおすすめします。

硝子体手術について

糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫に対して抗VEGF治療を繰り返すも再発する場合は、硝子体手術の適応となります。
また、網膜前膜(黄斑上膜)、硝子体出血、黄斑円孔、網膜剥離など疾患も硝子体手術の適応です。

TOP